ふくぶろ

垂れ流しブログ

弓道をやってきて、身についたことのお話。

どーもどーもフクモリです!

過去3回に渡って「弓道を始めるには」について書かせていただきました。

 

弓道で身につくものって何?

って聞かれたらまあたくさんあると思うのですが、大まかに世間一般のイメージからすると…

 

・集中力がつく

・礼儀作法が身につく

・姿勢が良くなりそう

・教養がつきそう

 

だと思うんですよ。(フクモリの勝手なイメージです)

 

もちろん先に挙げたことは間違いではないと思いますし、そういう部分もあると私は思っています。

 

でも、弓道をすることで身につくものっていうのは何よりも「思考力」だと思うわけです。

今日はこの「弓道と思考力」について私なりにお話します!

 

 

PDCAサイクルが身につく

皆さんはこのPDCAサイクルという言葉を存知でしょうか?

ビジネスシーンで活躍されている方なら、お聞きしたことがあるかもしれませんね。

では、まずこのPDCAとは何か?を説明します。

 

P=Plan(計画)

D=Do(実行)

C=Check(評価)

A=Action(改善)

 

以上の言葉の頭文字を取ったものを言い、P→D→C→A→P→D…これら4つの段階を循環的に繰り返して改善・効率化を図ることができる方法と言われています。

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ビジネスシーンでは、このPDCAサイクルを活用することがビジネスにおいて最善の策だとされています。

 

なぜPDCAサイクル弓道と関係があるのか?

弓道もビジネスシーンと同じで、評価(C)を元に射を改善し(A)改善の計画(仮説とも取れます)を立てて(P)行動する・練習する(D)ことが上達の近道だと私は考えています。

 

弓道においては、弓を引くための型・順序が存在します。

それに倣って順序を守り射を運行していく単純作業ですが、自身の体の動きは鏡を見るか他人に見てもらうしか自身の評価のしようがありません。

 

もちろん、ある程度ながく弓道に取り組んでこられた方なら、感覚的に自身のコンディションを推し量ることができるかもしれませんが、弓暦が浅い初心者であればそうはいきません。

 

見てもらった評価を元に、自身の体の動きと照らし合わせて、改善の仮説を立てて、次回の練習に取り入れることが質の良い練習を産むと私は考えています。

 

質より量?量より質?

 

私が高校時代に弓道に取り組んでいた頃、先輩たちにこんな質問をしたことがあります。

「上手くなるには矢数をかける(たくさん弓を引く)方が近道ですか?」

 

先輩たちはその当時「矢数をかけた方が良い」と答えました。

それを信じ、高校時代は誰よりもたくさん弓を引きました。

 

一日100射を超えた日も多くありました。

少なくとも60〜80射は引いていたと思います。

 

それでも引き足りない時は、帰り道の少し離れたところに弓道場があったので、そちらに寄って練習したりしていました。

 

ですが、月の平均的中は50〜60%とそれほど高くありませんでした。

 

上達していたか?

と聞かれれば、言い訳できないほどの的中率です。

 

しかし、社会人となって弓道を続けていくうちに的中率はどんどん上がっていきました。

記録が残る数字を見てみると、月間的中率は80%まで上昇していました。

 

社会人になれば、仕事があるために時間的制約が付きまといます。

高校時代と比べて練習できる日数も半分(週に3日程)になり、矢数も一回の練習で20射程度になりました。

 

もちろん的中に対する母数が小さくなったために的中率が上がった部分もありましたが、大きく変わったのは弓道に対する「考え方」でした。

 

PDCAサイクルを掴んだその先

単刀直入に言うと、高校時代の私は余り考えていませんでした。

弓を引きながら感覚を頼りに物事を捉え、それだけを信じて稽古を重ねた感じです。

社の改善に対して、明確な目標や仮説なんてものを立てた記憶すらありません。

 

社会人になれば、貴重な時間・矢数のうちに「何が試せるか?」を考えるようになりました。

私が行なっていたサイクルはこんな感じです。

 

Check→その日練習した内容を思い出して評価をし

Action→何故そういう結果になったのかを考察し

Plan→改善の仮説を立てて

Do→次回の練習で試す

 

順番は違えど、これもPDCAサイクルに当てはまります。

 

弓道におけるPDCAサイクルで一番苦労するのが、Pにあたる部分です。

改善する方向性を見出しても、具体的な改善方法を思いつくには知識が必要です。

 

例えば、矢所が前に抜けやすいのなら、それらを改善する方法がいくつあり、自身の体と射を照らし合わせてどれが適するものなのかを見出すには、当然知識が必要だからです。

 

そこで大きくつまづく方が多いのではないでしょうか。

それらを克服するには、先生の指導を仰いだり、書籍や動画などを閲覧して知識を集めるしかありません。

 

感覚に頼って改善を進めていくことに関しては、オススメしません。

改善の遠回りになりやすいですし、人間は思考巡らせていない事柄をすぐに忘れる生き物です。

理論的に自身の中で納得いくものはなかなか忘れないのと一緒で、「なんとなく」と言う感覚のものは一度忘れてしまえばなかなか思い出せません。

必ず、自身の頭で考えて改善に取り組むようにしましょう。

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練習方法の答え

 

さて、先ほどの「練習は質より量か、量より質か」の答えですが、

答えは「両方」です。

 

ただし、取り組む順番が大事です。

まずは「質」を取りましょう。

 

PDCAサイクルを念頭に入れ練習に取り組み、質の高い射をまずは見つけていきましょう。

なんの根拠も得ず考えもなく弓を引くことは、却って悪循環を生みます。

 

たまに、「矢数をいっぱいかけて良い感覚を掴んだらええねん!」みたいな暴論をかます方がいらっしゃいますけど

 

それって、一体何回まわせば大当たり出るかわからんけど、とりあえず5万円くらい使っていっぱい回したろ!と言ってるのと同じですからね。笑

パチスロで負ける人の考え方と一緒だと私は思ってます。

 

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話を戻しますが、質を得てからその質をより高めながら「量」を増やして、再現性を高めていきましょう。

 

地味で同じことの繰り返しですが、着実に上達する考え方がこの「PDCAサイクル」だと私は思ってます。

 

このPDCAサイクルは仕事のみならず、勉強にも応用できると思います。

「人間は4週間続けたことは習慣化する」という研究結果があります。

とりあえずは4週間、PDCAサイクルを意識して過ごしてみてはどうでしょうか?