ふくぶろ

垂れ流しブログ

迷った時は真似してみてはどうだろうかという提言のお話。

どーもどーもフクモリです。

みなさん、モノマネって得意ですか??

 

いきなりそんなこと聞かれても、大概の人って返答に困ってしまいますよね。笑

ひょうきんな性格の人なら、「◯◯のモノマネなら得意だぜ!」と即答できるかもしれません。

 

しかし、この「真似をする」という行為、自身の成長のためにはとても大事なことなんだと思うのです。

 

今回は、成長するための近道は真似すること」にフォーカスを当ててお話ししたいと思います。

 

成長するのに大切なこと

 

まず、私の経験からお話しさせていただくと、私は弓道を始めたの高校入学と同時に弓道部に入ったところからキャリアをスタートさせました。

 

その頃は指導にあたる先生がいましたが、入部から2ヶ月たった頃、三年生も最後の試合が終わり引退すると同時に、その指導にあたっていた先生が産休で長期のお休みに入ることとなります(ガーーーーン)

 

指導はもっぱら二年生の仕事。

しかし、やはり同じく高校から弓道を始めた先輩方なので、それほど知識が備わっているわけでもありません。

 

私たちは先輩たちから教わることしか、学ぶ道がなかったのです。

しかし先輩方も、自分のことで精一杯のようで、なかなか指導に身が入りませんでした。

私たちは、無造作に置かれた弓道の解説本などに目を通して、知識を蓄えるしかなかったのです…

 

果たしてそんな環境で成長できるのか?

 

ここでいう成長の定義を…

・全国大会or東海大会に出場

・国体選手に選ばれる

・段位を参段取得(三重県で高校生が得られる最高段位)

としましょう。

 

結果から言うと、在学中に私は…

・国体候補選手に選出される

・参段取得

2つを達成できました。

 

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中日本大会に出場した時

 

なぜ、指導環境の整っていない場所でここまでの成長できたのか、それはセンスがあったとかそんなチンケな言葉で片付けられるのは心外です。

 

入部当初の私は「射癖の倉庫」と呼ばれるくらいに、射における様々な悪癖を携えるスーパーポンコツでした!!(威張るところではありませんが。笑)

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そんな私が、どうして在学中に参段を取るまでになったのか、それは全て「モノマネ」から始まったのです。

 

ある人の射に感動した!

 

私が在学していた高校の弓道部に入部したのは確か4月の2週目だったと記憶しています。

始めは弓を引くための筋トレ、そして射法八節をゴム弓を通して学ぶところからスタートしました。

 

三年生が最後の大会に臨んだのは5月の2週目ごろ。

おおよそ1ヶ月ほどしか、三年生と一緒に過ごす時間がありませんでした。

 

そして迎えた三重県高校総体

もちろん入部まもない私たちは、観覧席から先輩たちの勇姿を見届けることになります。

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当時の県総体会場(伊勢神宮弓道場)

はっきり言って、試合の雰囲気も進行もよくわかっていない一年生の私たちからした、どうも退屈な時間です。(先輩たちすみません。)

 

どうやったら勝ちなのか、どの学校が勝ったのか、誰が一番的中を積み重ねていたのか、どういう射形が上手で下手なのか、全くわからないままなんとなく試合を見ていました。

 

すると、なんだか見ていてとっても惹かれる射をする人を見つけたのです。

 

その人はとある強豪校の大前として出場していて、誰よりも大きく見えて、引き分けがとてもゆったりとしていて、会も長く、外す姿が想像できませんでした。

 

ただなんとなく、本当に純粋に

「この人みたいな射をしたい」

 

そう思ったのでした。

これが私が初めて、人の射に憧れを抱いた瞬間でした。

 

その人は結局24射21中の成績を残し、私の先輩との順位決定で3位となって全国大会に出場できなかったのですが、順位決定の射詰をしている間、先輩を差し置いてその人を応援している自分がいたのでした(E先輩ごめんなさい)。

 

その射を見た私は、大会以降の練習でひたすらそのその人の真似を徹底するようになりました。

 

大三を高く取り、引き分けを迷惑なほどゆっくりと行い、会も周りがいつ離すの?と思うくらい長く持ったりしていました。

 

当時のその人の射形を動画などに収めていたらよかったのですが、携帯電話を手に持ち撮影することは失礼に値すると思っていた私は、記憶に焼き付け、ひたすらその射を毎晩お風呂に浸かりながら思い出していました。

 

記憶だけを頼りにしていたのです。

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真似をしだしたら、射癖の倉庫と呼ばれた私に対する周囲の目が変わっていきました。

 

「次はここを直せばもっと良くなるんじゃないか?」

「ここの働きをもう少し効かせば、良いと思う」

 

射癖の倉庫の在庫がみるみる減っていたのです!笑

いやいや冗談はさておき、現実的に改善の道筋が立つようになったのでした。

 

そして迎えた8月の部内百射会

入部して3ヶ月ほどの私が57中を記録し、同期に20中以上の差をつけ先輩をさし置き優勝する果たすことができました。

 

真似をすることのメリット

①自分の体の使い方を知る

真似をすることのメリットは、何よりもまず自分の体の使い方を知ることができます。

ある人の真似を忠実に再現しようとすると、どうしても再現するのが難しい部分ができてきます。

その時にどうやったら再現できるのか、体の使い方を考えます。

考える習慣をつけるのも、上達に大切な要素なのです。

 

②特徴を掴む観察眼が養われる

特定の一人だけでなく、何人かの射形を真似することで、その人その人の特徴を掴む観察眼が養われます。

それが良い悪いの判断は、自身の経験値が高くなればなるほど判別がつくようになります。

 

③真似することで、射の引き出しが増える

いろんな人の真似を通して、特徴を掴んでその特徴の良し悪しを判別できるようになると、自身に体に対しても「何が良くて、何が良くないのか」の判断もつくようになります。

良いことは取り入れ、良くないことは排除するようにすれば良いのです。

射は無駄を省く行為の繰り返しですから、良いこと悪いことの引き出しがどんどん増えていきます。

それらを取捨選択し、自身のオリジナルの射形に反映させていけば良いのです。

 

いかがでしたか?

真似することはメリットも多いのです。

 

強いてデメリットを上げるのならば「引き出しが増えすぎてどれを選択したら良いかわからなくなる」ことです。

 

私も初めは人の真似からスタートしましたが、2年の時は真似することの限界に達し、結果が伴わなくなりました。

それは、引き出しが増えすぎたことによる「迷い」になりました。

何が良くて何が悪いのかの判別がつかなくなってしまったのです。

 

先ほどにも触れた通り、私が弓道部を卒業するまでに指導してくれる先生はいなかったので、迷った時に正しい道に修正してくれる人は誰一人いませんでした。

 

なので、悩んだ期間がとても長かったのです。

皆さんは指導してくれる先生がいるのであれば、その方の指導に従うのがまず1番の最善の選択でしょう。

 

それでも迷った時は、誰かの真似をすることが1番の方法です。

真似はせずとも、人の射をみて学ぶ・観察することはとても大事なことです。

 

「その人が何故、中てることができるのか」

「その人が何故、今外したのか」

「離れで緩んで外してしまったが、そもそも何故緩んでしまったのか」

 

ここまで考えられるようになれば、上達の速度は加速するはずです。

考えることも楽しくなるはず。

 

もし、指導環境や射の方向性に迷っているのなら、誰かの真似をしてみてはどうでしょうか。