迷った時は真似してみてはどうだろうかという提言のお話。
どーもどーもフクモリです。
みなさん、モノマネって得意ですか??
いきなりそんなこと聞かれても、大概の人って返答に困ってしまいますよね。笑
ひょうきんな性格の人なら、「◯◯のモノマネなら得意だぜ!」と即答できるかもしれません。
しかし、この「真似をする」という行為、自身の成長のためにはとても大事なことなんだと思うのです。
今回は、「成長するための近道は真似すること」にフォーカスを当ててお話ししたいと思います。
成長するのに大切なこと
まず、私の経験からお話しさせていただくと、私は弓道を始めたの高校入学と同時に弓道部に入ったところからキャリアをスタートさせました。
その頃は指導にあたる先生がいましたが、入部から2ヶ月たった頃、三年生も最後の試合が終わり引退すると同時に、その指導にあたっていた先生が産休で長期のお休みに入ることとなります(ガーーーーン)
指導はもっぱら二年生の仕事。
しかし、やはり同じく高校から弓道を始めた先輩方なので、それほど知識が備わっているわけでもありません。
私たちは先輩たちから教わることしか、学ぶ道がなかったのです。
しかし先輩方も、自分のことで精一杯のようで、なかなか指導に身が入りませんでした。
私たちは、無造作に置かれた弓道の解説本などに目を通して、知識を蓄えるしかなかったのです…
果たしてそんな環境で成長できるのか?
ここでいう成長の定義を…
・全国大会or東海大会に出場
・国体選手に選ばれる
・段位を参段取得(三重県で高校生が得られる最高段位)
としましょう。
結果から言うと、在学中に私は…
・国体候補選手に選出される
・参段取得
の2つを達成できました。
なぜ、指導環境の整っていない場所でここまでの成長できたのか、それはセンスがあったとかそんなチンケな言葉で片付けられるのは心外です。
入部当初の私は「射癖の倉庫」と呼ばれるくらいに、射における様々な悪癖を携えるスーパーポンコツでした!!(威張るところではありませんが。笑)
そんな私が、どうして在学中に参段を取るまでになったのか、それは全て「モノマネ」から始まったのです。
ある人の射に感動した!
私が在学していた高校の弓道部に入部したのは確か4月の2週目だったと記憶しています。
始めは弓を引くための筋トレ、そして射法八節をゴム弓を通して学ぶところからスタートしました。
三年生が最後の大会に臨んだのは5月の2週目ごろ。
おおよそ1ヶ月ほどしか、三年生と一緒に過ごす時間がありませんでした。
もちろん入部まもない私たちは、観覧席から先輩たちの勇姿を見届けることになります。
はっきり言って、試合の雰囲気も進行もよくわかっていない一年生の私たちからした、どうも退屈な時間です。(先輩たちすみません。)
どうやったら勝ちなのか、どの学校が勝ったのか、誰が一番的中を積み重ねていたのか、どういう射形が上手で下手なのか、全くわからないままなんとなく試合を見ていました。
すると、なんだか見ていてとっても惹かれる射をする人を見つけたのです。
その人はとある強豪校の大前として出場していて、誰よりも大きく見えて、引き分けがとてもゆったりとしていて、会も長く、外す姿が想像できませんでした。
ただなんとなく、本当に純粋に
「この人みたいな射をしたい」
そう思ったのでした。
これが私が初めて、人の射に憧れを抱いた瞬間でした。
その人は結局24射21中の成績を残し、私の先輩との順位決定で3位となって全国大会に出場できなかったのですが、順位決定の射詰をしている間、先輩を差し置いてその人を応援している自分がいたのでした(E先輩ごめんなさい)。
その射を見た私は、大会以降の練習でひたすらそのその人の真似を徹底するようになりました。
大三を高く取り、引き分けを迷惑なほどゆっくりと行い、会も周りがいつ離すの?と思うくらい長く持ったりしていました。
当時のその人の射形を動画などに収めていたらよかったのですが、携帯電話を手に持ち撮影することは失礼に値すると思っていた私は、記憶に焼き付け、ひたすらその射を毎晩お風呂に浸かりながら思い出していました。
記憶だけを頼りにしていたのです。
真似をしだしたら、射癖の倉庫と呼ばれた私に対する周囲の目が変わっていきました。
「次はここを直せばもっと良くなるんじゃないか?」
「ここの働きをもう少し効かせば、良いと思う」
射癖の倉庫の在庫がみるみる減っていたのです!笑
いやいや冗談はさておき、現実的に改善の道筋が立つようになったのでした。
そして迎えた8月の部内百射会。
入部して3ヶ月ほどの私が57中を記録し、同期に20中以上の差をつけ先輩をさし置き優勝する果たすことができました。
真似をすることのメリット
①自分の体の使い方を知る
真似をすることのメリットは、何よりもまず自分の体の使い方を知ることができます。
ある人の真似を忠実に再現しようとすると、どうしても再現するのが難しい部分ができてきます。
その時にどうやったら再現できるのか、体の使い方を考えます。
考える習慣をつけるのも、上達に大切な要素なのです。
②特徴を掴む観察眼が養われる
特定の一人だけでなく、何人かの射形を真似することで、その人その人の特徴を掴む観察眼が養われます。
それが良い悪いの判断は、自身の経験値が高くなればなるほど判別がつくようになります。
③真似することで、射の引き出しが増える
いろんな人の真似を通して、特徴を掴んでその特徴の良し悪しを判別できるようになると、自身に体に対しても「何が良くて、何が良くないのか」の判断もつくようになります。
良いことは取り入れ、良くないことは排除するようにすれば良いのです。
射は無駄を省く行為の繰り返しですから、良いこと悪いことの引き出しがどんどん増えていきます。
それらを取捨選択し、自身のオリジナルの射形に反映させていけば良いのです。
いかがでしたか?
真似することはメリットも多いのです。
強いてデメリットを上げるのならば「引き出しが増えすぎてどれを選択したら良いかわからなくなる」ことです。
私も初めは人の真似からスタートしましたが、2年の時は真似することの限界に達し、結果が伴わなくなりました。
それは、引き出しが増えすぎたことによる「迷い」になりました。
何が良くて何が悪いのかの判別がつかなくなってしまったのです。
先ほどにも触れた通り、私が弓道部を卒業するまでに指導してくれる先生はいなかったので、迷った時に正しい道に修正してくれる人は誰一人いませんでした。
なので、悩んだ期間がとても長かったのです。
皆さんは指導してくれる先生がいるのであれば、その方の指導に従うのがまず1番の最善の選択でしょう。
それでも迷った時は、誰かの真似をすることが1番の方法です。
真似はせずとも、人の射をみて学ぶ・観察することはとても大事なことです。
「その人が何故、中てることができるのか」
「その人が何故、今外したのか」
「離れで緩んで外してしまったが、そもそも何故緩んでしまったのか」
ここまで考えられるようになれば、上達の速度は加速するはずです。
考えることも楽しくなるはず。
もし、指導環境や射の方向性に迷っているのなら、誰かの真似をしてみてはどうでしょうか。
カケ紐の結び方のお話。
どーもどーもフクモリです。
あああああああああああ弓道したい…
最近、全然弓道できてないんですよ…
弓道できる余裕もあんまりなくて、疎遠になりがちです…
でもしっかりと弓具のチェックだけはしておこうと、時々カケを取り出してはギリ粉をつけたりしています。
そこで、カケ紐っていろんな結び方があるよな〜なんて思ったので、まとめてみました!
※実演しましたが、カケ紐の長さにより不恰好になっている場合がありますのでご了承下さい。紐の長さはちょうど良い感じになるよう自分で調整してください。
パターン①
この結び方の人が多いんじゃないかな??
一番オーソドックスな結び方です。
結び方
①1周または2周ほど紐を巻く
②巻いた一番上に、上から下へ紐を通す
③紐を再び上に持っていき、余っている紐の真ん中あたりを巻いた紐に折り返して通す。
④下にできた輪っか部分を引っ張り出して、紐の長さを調整し完成。
パターン②
これもオーソドックスな紐の結び方かな?
パターン①とほぼ同じですが、ちょっと結び方が違います。
こちらも解説していきます。
①1〜2周巻いて上から下へ輪っかを作るように通す。
紐は抜ききらない。
②あとは輪っかの大きさで余る紐の長さを調整
パターン③
続いてこちらです!
こちらの結び方は、斜面打起こしの方が多いのかな?
その辺はよくわかりませんが…笑
ちなみに高校の時に私はこの結び方をしていました!(斜面打起こしではありませんが)
①1周または2周ほど紐を巻いて、上から下へ紐を通す。
②余った紐を半分ほどの位置で折り返し、①で通した左側の下へ折り込む。
③右下に折り込んだ紐が出てくるので、それを軽く引っ張り出して長さと締め具合を調整します。
④完成
〜番外編〜
こちらの結び方は私が普段している結び方ですが、正直オススメはしません。笑
やるなら、絶対に「本革のカケ紐」を使用している方のみにしてください!
人工皮革の革だと、緩んでくるからです。
では、結び方を紹介します。
①だいたいこの辺まで紐を巻いていきます。
②一番上の巻いた紐に、折り返して通します。これで完成です!笑
めっちゃシンプルです(笑)
「これで緩まないの??」と思われるかもしれませんが、本当に緩まないんです。笑
これで緩んだことは一度もありません。
しかし、先ほどにもあげたように、人工皮革だと滑って緩んでしまうので、やるなら本革にしましょう!
いろんな結び方があるんですねぇ。
高校や大学で師範に教わっている方は、カケ紐の結び方を勝手に変えると指摘されることがあるので、注意しましょう。
以上、カケ紐の結び方でした。
小笠原が北の大地に帰ってきた!
どーもどーもフクモリです。
先日、嬉しいニュースが飛び込んできてテンション上がってました!
小笠原道大、日ハムのヘッド兼打撃コーチに就任!!!
なんと、これが14年ぶりの復帰なんですね(*´-`)
時の流れを感じます…
小笠原道大といえば、日ハム時代に「攻撃的2番バッター」として頭角を現し、以降フルスイングを持ち味とし主に3番打者として活躍しました。
2006年にFA宣言し、巨人に移籍。
巨人でも主軸として変わらぬ働きを見せ、移籍初年度からリーグ3連覇に大きく貢献しました。
いや〜その頃の活躍ぶりといったらめっちゃカッコよかったなぁ…
個人的には、2008年4月3日の対中日戦、先発のエース川上憲伸を相手に、高橋由伸・亀井義行・小笠原道大の三者連続ホームランがすごく印象に残っています。
その3本目を打ったのが、小笠原だったんですね。
インハイのボールを強引に引っ張って、ポール際に叩き込んだホームラン!
普通なら肩が開いてファールになっちゃうと思うんですけど(相手バッテリーもそれが狙いだったはず)、それを強靭な下半身の粘りでカベを作り肩を開かないようにして、ポールの内側に巻くようにホームラン…
小笠原の技術力の高さを見せつける場面でもありました。
巨人での晩年は怪我による不振で成績が残せず、2度目のFA宣言をし2014年に中日へ入団。
2年間所属し、現役を引退して、今シーズンまで中日の二軍監督を務めていました。
そして今回の日ハムへ14年ぶりの復帰!
日ハムでの活躍は言わずもがな、小笠原は大功労者なので、FA宣言で移籍して出て行ったとはいえ、引退後にどんな形であっても日ハムに復帰してもらいたなぁと思っていたので、今回の報道を聞き嬉しい気持ちになりました( ´∀`)
今の日ハムの打撃陣では若い選手が多く、イマイチ殻を破れていない選手が多いので、彼らの指導がどのようになるのか楽しみです。
特に、今シーズンレギュラーに掴みかけた渡邉諒選手や、今シーズン不振だったおにぎり君こと横尾俊健選手、未完の大器の清宮幸太郎選手をスター選手に導いて欲しいものですね!
日ハムは10月30日より始まる秋季キャンプが始まります。
そこで初指導となりますが、来シーズンの日ハムの打撃陣が楽しみですね!
もう一つ期待するなら、中田翔選手のさらなる成績向上の一助となることを期待しています!
成瀬善久投手に思いを馳せる。
どーもどーもフクモリです。
今日はクライマックスシリーズファイナルステージ。
1stステージでは、どちらも第3戦にまでもつれる白熱した試合でしたね。
特にセリーグの2位DeNA対阪神の試合はそれぞれ1、2、1点差で終盤に試合をひっくり返したりサヨナラゲームあったりと劇的な展開が多かったように思います。
クライマックスシリーズ1stステージ開催前には、寂しい報道も駆け巡りました。
各球団の戦力外通告選手の発表ですね。
その中で一人、名前を見てより一層に寂しさを覚えた選手がいました。
「成瀬善久」
成瀬は千葉ロッテに入団し、その後ヤクルト、オリックスと渡り歩いてプロ通算96勝をあげた好投手。
栃木県出身で高校野球の名門横浜高校からプロの門を叩いたサウスポーである。
なぜ、彼に対して特別な感情を持っていたのか。
それは彼のキャリアハイの成績を挙げた2007年の活躍をリアルタイムで見ていたからである。
2007年、私は当時中学1年生。
中学校の軟式野球部に入部して、プロ野球の試合をより細かく見だした頃だ。
その年の成瀬はとにかく凄かった。
【シーズン成績】
16勝1敗 防御率1.81 勝率.941 WHIP0.92
パリーグ最多完封4試合
【獲得タイトル】
最優秀防御率投手
最高勝率投手(当時は最優秀投手として表彰)
前年の2006年ロッテの成績は4位のBクラス。
それを2位に押し上げ大貢献したのがこの成瀬だ。
しかもこの当時、成瀬は高卒プロ入り4年目であり、前年に5勝を挙げて期待を受けていたとはいえ、ここまでの成績を残すとは誰も予想できなかったのではないだろうか。
さらに、この年に喫した1敗はセ・パ交流戦での横浜戦に記録したものであり、パリーグにおいては無敗という無双っぷりであった。
成瀬の独特な右腕を高く挙げてゆったりとしたフォーム(招き猫投法と呼ばれた)から繰り出される投球は、打者を翻弄した。
ストレートの伸びもキレも素晴らしく、変化球もキレて、特に左打者が腰を引きながら空振りするスライダーは見ていて痛快だった。
暇さえあれば野球中継を見ていた私が成瀬を見かけるたび、その独特なフォームからバッタバッタと打者を切って取り、当然の如く白星を積み重ねていく姿は鮮烈に記憶された。
言わずもがな、誰もが認めるロッテのエースだった。
投球フォームもよく真似したものである。
そんな成瀬も、ロッテ在籍晩年は「貯金のできる投手」ではなくなっていった。
白星と黒星がほぼ同じ、または負け越しの方が多いシーズンもあった。
2010年にロッテはレギュラーシーズン3位からクライマックスシリーズを勝ち上がり、「史上最大の下克上」を達成したシーズン、成瀬は13勝を挙げて貢献したが、それ以降白星が上回ったのは2012年の一度だけ。
2014年がロッテ在籍最後のシーズンとなるが、最後の2年間は怪我や不調で二桁勝利をあげることはできなかった。
その当時から、被本塁打の多さが目につくようになった、
16勝を挙げた2007年はシーズン被本塁打が10本に対し、2010年の被本塁打は29本も打たれている。
その後は被本塁打数はやや改善されたが、コントロールの甘さが目立ち、ピンチの場面で粘れなくなった印象が強い。
2011〜2012年は、パリーグ投手でワーストの失点と自責点を喫している。
さらに、2014年の与四死球は45と、プロ入り後ワーストを記録した。
2014年のシーズン終了後に成瀬はFA宣言。
東京ヤクルトへと移籍し再起をかけるが、在籍3年間で6勝に終わり、2018年にはプロ入り後初めての一軍登板0に終わり戦力外通告。
2019年にオリックスの入団テスト経て契約を勝ち取るが、このたび2度目の戦力外通告を受けた。
最後まで輝きを取り戻すことは叶わなかった。
近年のパリーグでは、ダルビッシュ(元日ハム)や則本(楽天)、千賀(ソフトバンク)、菊池(元西武)、大谷(元日ハム)に代表されるようにパワーピッチャーが群雄割拠している。
その時代にあって、成瀬は150キロにも満たないながらも伸びとキレの良いストレート、大きく曲がるスライダー・チェンジアップを武器に、パリーグの並み居る打者を押さえ込んできた。
力強い150キロを超えるストレートで三振を奪う姿も猛々しく心踊る場面ではあるが、成瀬のようにストレートと変化球のコンビネーションで打者を淡々を打ち取っていくのもまた一つの魅力である。
私のとしては、成瀬のような、表情を変えずに淡々と打者を料理していくような、ある種の職人のようなピッチャーが大好きのようだ。
成瀬の今後はまだ未定とされているが、もし引退されるのならば、今後はなんとか球界に残ってもらい、若い投手にその経験と投球術を伝授していってもらいたいと切に願っている。
現役を続けるのならば、いつか一軍の舞台であの独特なフォームがマウンドで躍動するまで応援し続けたいと思う。
今後、成瀬のような投手は出てくるのだろうか…
当時衝撃を受けた、あの時の成瀬の再来を期待しようと思う。
成瀬投手、どんな選択になったとしても、あなたの今後を応援しています。
「中る」の意味のお話。
どーもどーもフクモリです。
今日は雑多な記事です!
ゆるりとおつきあいくださいませ。
私は本とか文字とか書くの得意なタイプではないんですが、好きなことに関する記事ならよく読んでいます。
私の好きなことといえば弓道以外だと、野球、ビジネスや経済に関すること、その他だと時事的なネタとかも好きです。
そういった情報を検索しては調べたりしているのですが、テレビだけは全く見ないんですよね…
情報を得ようとする時に、自分の時間をテレビの放送時間に合わせるのが大嫌いで、
同じニュースを扱っていたとしても
「わざわざテレビじゃなくても、ネットでニュースの記事は読めるやん!」
てなっちゃうんですよね。
ネットで記事を読む習慣は中学校からですので、かれこれ10年くらい続けていて、毎日少なくとも20記事は目を通しています。
そういう習慣を続けていくと…
「あれ、この何ていう意味なんだろう?」
だとか
「今までこの言葉をこういう使いしてきたけど、使い方あってるのかな?」
とか思い立ってしまうわけです。
難読な漢字とかも、気がつけば読めるようになっていたりします。
そこで、弓道において矢が的に的中することを「中る」と書きますよね。
何で「当たる」じゃないんだろうとか考えたこともありました。
なぜ「中る」なのかは諸説あるようですが、禅の考え方が影響しているようですね。
はっきりとしたことはわからないので、ここでは深く触れないことにします。笑
この「中る」という表現、珍しいですよね。
そこで弓道以外でどんな場面で使われるのか調べてみました。
すると、結構「当たる」と混同されることが多いようですね。
結構…?いや、ほぼ同じか…。笑
その中で興味を引いたのが【毒に中る】という使い方。
物た事柄以外にもネガティブなイメージに対しても使われることに、妙に興味がそそられました。
食中毒に代表される「中毒」という言葉。
よくよく考えてみれば「毒に中る」なのでそのままの意味ですが、なんか弓道に共通するものがあるな〜なんて考えていました。
的に矢が中ることって、素直に嬉しいじゃないですか。
それを多く味わうためにみんな研鑽を積むわけで、自身の大切な時間を弓道の練習に注ぎ込み、上手くなろうと努力するわけです。
先生方からこんな言葉を聞いたことがありませんか?
「的に囚われるな」
「中てようとするな」
どちらも過度に求めないようとする戒めの言葉ですが、現実問題、的中を求めすぎたり中てることに囚われてしまう人っていうのは一定数います。
そして却って的中が落ちてしまったり、射が悪くなったりといった悪循環に陥ってしまうことがあります。
これって何だか「的中への中毒だな」とか思ってしまったわけです。
的中が多く得られる
↓
もっと求めたくなる
↓
これまでの平均やそれ以下の数字では満足いかない
↓
結果が伴わない
↓
さらに求める
何だか依存サイクルのようですね。
中毒という言葉自体には、すでにあるものに対しての依存度が高く、少しでも不足すると非常に強い飢餓感を持つこと、とも定義されています。
まさにこのことだと思いました。
もちろん弓道は勝負の世界でもありますから、勝ちにいくために的中を狙いに行かなければならない場面があります。
そういった一時的な心理変化で済むものであれば問題はないのでしょうが、これが習慣化すると中毒になってしまうということなんでしょうね。
これが先生方の仰る
「的に囚われるな」
「中てようとするな」
の真意だと思うのです。
そういう戒めがあるのにも関わらず、弓道で使われる「中る」の意味の中に「中毒」といったようなネガティブな意味も含まれていることに、何とも皮肉なもんだなと思ってしまった次第です。
的に的中させる執念が良い悪いにではなく、その使いわけとベクトルのコントロールが大事なんだなと改めて思い知らされたように感じました。
繰り返しますけど、的中を求めることが絶対悪ということではありませんよ!
用法用量を守って、精神をコントロールしていきましょうね。
でないと皮肉な結果になるかもね。
というお話でした( ˘ω˘ )
弓を破壊してしまった時のお話。
どーもどーもフクモリです。
皆さんは自分の弓具を壊してしまったことってありますか???
矢なら、矢継ぎとか筈打ち、的枠を蹴ったとかであるでしょう…
弽なら、射癖であったり経年による故障もあるでしょう…
竹弓なら、素材が天然物なので笄が起きた方もいるでしょう…
私も、一回派手に壊してしまったことがあるんですよ…
グラス弓を!!!
これが壊してしまった弓です…↓↓
もーーーーそのショックは計り知れませんよ本当に…
その当時は弓を一張しか持っていなかったので、代替えの弓を探すのにも苦労しましたし、新しい弓を購入するにもすぐには手に入らないので大変でした。
今回は、その当時の私への戒めと、皆さんにも同じような体験はしてもらいたくないのでお話しします。
当時の状況
グラス弓を破壊してしまったのは確か私が19歳の頃、6年ほど前だったと記憶しています。
当時使用していた弓は…
「直心Ⅲバンブー 並寸 19kg」
注文製作で購入しました。
使用した期間は、1年ほど。
使用していた矢はミズノカーボン80−24で、矢尻のところに1.5gのインサートを装着して重心をやや前にしていました。
※重量はすみません、覚えていません…
とある試合で予選四つ矢を引いていた時の3射目に、今まで聞いたこともない甲高い弦音がなりました。
「キャンッッッッッッ!!!」みたいな…
黒板を爪で勢いよく引っ掻いたような感じに近いかも知れません。
なんか凄い弦音したな〜とは思っていましたが、当時は深く考えていませんでした。
その試合では4本目を外してしまい予選落ちしたので、その日はその後弓を引くことはありませんでした。
次の日になって練習してみると、驚くほど矢が飛ばない!
本当に19kgか??と疑いたくなるような矢飛びでした。
というかそもそも、矢が真っ直ぐ飛ばずに掃け矢ばかりでした…
自分の中では射の感覚自体は全く悪くなかったので、初めて弓具を疑いました。
すると、先ほど挙げたような亀裂が走っていたわけです。
弓に関しては購入元の弓具店へ連絡し、通常よりも格安で代わりの弓を購入することができましたが、翌週に控えていた大会までに手元に届くことは叶わず、大会では先輩から借りた弓で出場することになりました。
何故、弓が破損してしまったのか?
今回私の弓が破損してしまった大きな原因は…
「弓の長さに対して、引き尺が大きすぎた」事だと推測しています。
並寸の長さであれば、適正な引き尺は85cm前後だと言われています。
しかし、当時の私の引き尺は「94cm」ほどもありました。
会でほぼ矢尻だけが余って出ているような状態です。
弓の長さに対して引き尺が大きすぎると、弓の湾曲も大きくなってしまうので弓に対して相当な負荷がかかります。
特に姫反りにかけての反りに大きなストレスとなります。
私は身長168cmと対して背も大きくなく、また、並寸で引いた時の肩がキュッと締まる感じが心地よくて、好んで並寸を使っていました。
また、弓力も強かったので、離れの時の衝撃も蓄積されてこうなったものと考えられます。
手の内も下手だったので、弓のしなりの返りを上手く矢に乗せられてなかったことも一因かと思われます…
弓が破損する原因は他にどんなものがあるのか?
私が経験した弓の破損の原因は「弓の長さに対して引き尺が大きすぎた」ということが主な原因だったわけですが、他にどんなことが弓の破損に繋がるのか考察しました。
- 弓力に対して矢が軽すぎる
- 出木、入木が強すぎる成りをしている
- 高温多湿の環境で保管する
以上のことが考えられます。
弓力に対して矢が軽すぎる
最近の弓道されている方は矢の重さに対しての意識が凄く高くなってきたのであまり問題になりにくいですが、やはり軽すぎるのは良くないです。
極端な例ですが、弓力20kgの弓に対して、矢の重さが20gを切るようだと、弓は空打ちしているのとほぼ変わりませんので弓に大きな負担がかかります。
本来矢に伝わるはずの力が、弓に直接ぶち当てるようなものなので、弓からすれば拷問受けてるような感じです。
矢の軽すぎには注意しましょう。
出木、入木が強すぎる成りをしている
今のグラス弓やカーボン弓で出木・入木が強すぎる弓はほとんどありませんが、古くから使われてきた弓であれば、成りの変形が極々稀に起きることがあります。
そのまま気付かず使用していると、弓が折れたり的中率の悪化にも繋がるので、弓の 成りはいくら形の変わりにくいグラス弓・カーボン弓であっても、弦を張ったら必ず確認しましょう。
ちなみに、グラス弓やカーボン弓で出木・入木になったら、ほぼ確実に直りません。
高圧プレスで加工されているので、一度変わってしまった成りを戻すのはほぼ不可能です。
出木・入木になったら、諦めて新しい弓の購入を検討してください。
高温多湿の環境で保管する
これは見るからにヤバイですよね…。笑
間違っても、真夏の炎天下の締め切った車内に、弓を置いたりしないでくださいね!
竹弓を置いとくなんて、言語道断ですよ!
弓はなるべく直射日光の当たらない風通しの良い場所に保管するようにしましょう。
空調の風が直接当たるような場所に置くのはNGです。
弓が局所的に温度が上がったり下がったりするのは、弓に対してストレスです。
空調の風は避けるようにしましょう。
まとめ
以上、軽くではありますが、弓が破損してしまう原因についてまとめてみました。
まず何よりは、自分の引き尺にあった弓を使うことですね!
並寸なら85cm前後
伸寸なら90cm前後
四寸伸なら95cm前後
三寸詰なら80cm前後
覚えておきましょう。
今回のことで反省した私は、次に購入した弓は伸寸に変えました。
伸寸に変えると、射も大きく変わりました。
もちろん良い意味で!
弓が長くなった分、弓のしなりが大きく余裕をもって取れるので、肩甲骨の可動域が広がりました。
肩甲骨を大きく使えるようになると、会が安定しやすくなります。
もちろん、肩への負担も小さくなるので、ケガのリスクも小さくなります。
肩周りの筋肉の負荷も小さくなったように感じます。
並寸から伸寸に変えて、私にとっては良いこと尽くしでした。
皆さんも、まずは自身が使っている弓の長さが適正なのか、確認してみてくださいね!
弓道用衣類の男女の違いのお話。
どーもどーもフクモリです。
私の住んでいる地域では先日、とんでもない雷雨がありました…
多分、家の近くに雷落ちたんじゃないかな??
雷雨自体は小一時間ほどで去っていったので、それほど大きな被害とかもなかったのですが早朝になると寒い!!!
伊賀の地形は盆地なので、昼夜の寒暖差が激しく今のような季節の変わり目では寒暖差が本当にしんどいです…
そろそろ衣替えの時期かな…
さてさて、話は変わりますが、先日女性用の弓道着が届きました!
「んん???
フクモリさんって男性なんじゃ…??」
ええそうなんです。
男性ですが、女性になりたいと言ういわゆるトランスジェンダーってやつなんですフクモリは…
実際に着用して練習する機会がすぐにはありませんが、なんでも形から入っていくのがフクモリの性でして…笑
1ヶ月待ってようやく届いたので、男性用弓道着と比較しながら紹介したいと思います!
まずは購入した衣類の紹介
今回購入したのは…
・上衣 女性用 テトロン(サイズ:中大)
・袴 女性用 テトロンカシミヤ(サイズ:26号)(色:濃紺)(馬乗り)
※購入元:猪飼弓具店HP(リンク下記参照)
※写真の掲載使用許可取得済み
どちらも奥村綜合弓具製の商品です。
奥村綜合弓具の衣類は「鷹印」のブランド銘として有名です。
写真では分かりづらいですが、袴の色は濃紺です。笑
写真写りの関係で黒に見えますよね…
実は濃紺色の写真撮影が本当に難しいんですよ。
どうしても黒っぽく映ってしまう…
本来であれば「黒」を購入すべきですが、今回は敢えて「濃紺」を購入しました。
全日本弓道連盟(以下、日弓連)発行の弓道競技規則で記載されている、試合に出場する際の衣服の規定では「男女ともに黒」とされています。
※「黒が望ましい」と言う強制力のない表現だったかもしれません。
しかし、私は現在のところ日弓連に所属していませんし、女性として試合に出ることは叶わないために、練習用として濃紺色を購入しました。
弓道におけるトランスジェンダーへの扱いに関しては、現在日弓連にメールで問い合わせ中ですので、その件も解決でき次第コラムにしたいと思います。
上衣の男性用と女性用を比較してみる
ではでは、上衣の男性用と女性用を比較してどこが違うのかを見ていきましょう。
上衣に関しては、見た目で大きく違うところは「脇」です。
女性用は脇が開いておらず、男性用は脇が開いています。
なぜこうなっているかと言うと、男性の方が脇が蒸れやすいことが関係しています。
サイズの違いに関しては、猪飼弓具店HPの商品ページに詳しく記載されておりますので、下記のリンクより参照してください。
今回、私が購入した上衣の生地は「綿:テトロン=35%:65%」で、テトロンは化繊の一種です。
ポリエステル100%の生地だと分厚く、汗をかくと肌にひっつくのが私にとっては不快で、綿100%の生地だと洗濯した時に毎回アイロンがけするのが面倒なので今回の上衣を選びました。笑
テトロン上衣だと生地が薄くて軽いですし、汗をかいてもポリエステル100%の生地よりも引っ付かないのでわがままな私にとってはベストマッチです!
袴の男性用と女性用を比較してみる
続いて袴を比べていきます。
まず、弓道用の袴は後ろのひだの数が違います。
ひだとは、袴に施されている内側に折られた折り目のことを言います。
基本的に女性用の袴の後ろひだは3本です。
続いて男性用の袴の後ろひだは1本です。
しかし、今回私が購入した女性用の袴は、後ろひだを1本にしてもらうよう注文しました。
これには単純な理由があります。
「畳みやすいから」です(笑)
実は、女性の高段位の先生が自身の着物に合わせる袴を作る時、後ろひだを1本で仕立てることも多いのです。
これも畳みやすいと言う理由が多いようです。
今回私はそれに倣って後ろひだを1本で製作を依頼しました。
私の知る限りでは、奥村綜合弓具さんであれば、後ろひだを一本で製作してくれることを確認しています。
先ほど紹介した猪飼弓具店のネットショップでは、下記の商品が奥村綜合弓具製ですので、後ろひだ一本での製作は可能と思われます。
後ろひだを製作したい場合は、事前に販売元の弓具店へメールや電話で問い合わせてみると良いでしょう。
今回私が製作を依頼した際は、注文時の備考欄に「後ろひだ1本でお願いします」と記入しました。
後ろひだ1本に変更する追加料金はかかりませんでした。
ただし、既製の女性用袴で後ろひだが一本のものはありませんので、受注製作になります。
メールや電話で問い合わせる際に、合わせて納期も確認すると確実ですね(*´-`)
いかがでしたでしょうか?
衣類も知ってるようで知らない男女の違いというのがあるんですねぇ…
今回、女性向けの帯を買い忘れてしまったので、購入したらまた記事にしたいと思います!
以上、弓道用衣類のお話でした。